焼肉店でホルモン焼きを注文しようとメニュー表を見ると、種類の多さみびっくりした経験はありませんか?
美味しいホルモンを食べたいのに、メニューの名称が何かわからないと、少し気になりますよね……
本記事ではホルモンに分類される牛肉の部位について、とくに聞きなれない種類を紹介したいと思います。
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ホルモンとは?
焼肉店でホルモンというカテゴリーで表記されている肉の部位。
牛の内臓がメインの部位になっています。
え、牛の内臓?なんだか気持ち悪い…それって美味しいの?
と不安に感じたり心配になったりする人がいるかもしれませんが、新鮮なホルモンはロースやカルビといった肉とはまた違った旨味を楽しむことができるので、根強いファンが多く、その人気はホルモン焼きの専門店ができるほど。
ホルモンの種類まとめ
牛のホルモンの種類は以下の通りです。
- テール
- ハツモト
- ノドスジ
- フエガラミ
- フワ
- チチカブ
- ノドシビレ
- ハラ脂
- コブクロ
- モウチョウ
- テッポウ
- アキレス
です。
テールは牛のしっぽ
テールは牛の尻尾のこと。テールスープなど、長時間煮込まれる料理に使われることが多く、じっくり煮ると旨味がスープに溶け出します。
ハツモトは牛の心臓
ハツモトの別名称はコリコリ。牛の心臓のことをハツと呼びますが、ハツモトは心臓の中でも血管や大動脈に分類される部位です。
ハツの元でハツモトが名前の由来になっています。その独特な食感からコリコリと呼ばれることもあるマニアにはたまらない部位です。
ノドスジは牛の食道
ノドスジは牛の食道に位置する部位です。シキンやネクタイなどと呼ぶこともあるそう。
ホルモンの中でも赤身肉に近く、クセも少ない部分です。
ちなみにネクタイは捌いてノドスジを切り出した時の形がネクタイのような形状をしているからその名前がつきました。
フエガラミは喉元周辺の軟骨
フエガラミとは喉元の器官にある軟骨でホルモンの中でも最も硬い部位です。
料理として食べるには、切り込みを入れて火の通りをよくし焼き物などに利用されています。
別名はウルテと呼ばれることもあるそうです。
フワは牛の肺
柔らかく不思議な食感が特徴のフワは牛の肺のことをさします。ヤオギモやヤオイなど、各地で名称が異なりますが全て同じ部位のこと。
プップギやバサ、ホッペ、ヤオギモなどと呼ばれることもあり、一見全て別の部位のように聞こえますね。
柔らかい食感で淡白な味わいが特徴で店にはほとんど流通することはありません。
チチカブは牛の乳房
チチカブや牛の乳房のことをいいます。乳汁を絞り出して洗浄してから食されます。どことなく牛乳を思い出すような、ミルキーな味わいで弾力があるのが特徴です。
ノドシビレは牛の胸腺
ノドシビレとは牛の胸腺のことでシビレやリードボーなどと呼ばれます。
胸腺は牛が大きくなると小さくなってしまうので、基本的に仔牛のものに限って流通されています。
牛の健康状態が悪いとそもそも取れないことがあるので貴重な部位でフランス料理の食材としても度々登場します。
ハラ脂は牛の内臓周辺の脂
ハラ脂とは胃や腎臓、腸の周りについている脂肪全般のことをいいます。特に、腎臓まわりの濃い脂は”ケンネ脂”と呼ばれ、細かく刻んで使うと料理にコクを与えます。
コブクロは牛の子宮
コブクロは牛の子宮や卵巣のことを呼びます。クセが少なくコリコリとした食感で、メスからしか取れない部位のため、貴重なホルモンだといえるでしょう。歯切れの良さが特徴ですが、焼くと少し柔らかくなります。
コリっとした食感を活かして、煮込み料理などに使われることも。
モウチョウは牛の盲腸
その名の通り、モウチョウは牛の盲腸のこと。
他の腸と同じように固めですが煮込むことで独特の風味と歯ごたえが出てきます。
モツとしてホルモン料理の材料に使われるほか、ミートゼリーなどの食肉製品に利用されています。
テッポウは牛の直腸
テッポウは牛の直腸にあたる部位です。
脂肪が少なく筋肉が発達している肉のため、独特な食感を楽しむことができます。
捌いて開いた形が鉄砲に似ていることから、このような呼び名がつきました。
アキレスは牛のアキレス腱
アキレスは別名牛すじなどと呼ばれる腱のことをいいます。
コラーゲンがたっぷりですがそのまま焼くだけでは硬くて噛みきれないので、じっくりと熱を通して柔らかくしてあげると、旨味が溶け出したプルップルの味わいに変化します。
以上、牛のホルモンの部位についてまとめました。
種類があって、さらに地域によって呼び名が違うのでなかなか覚えるのが難しいですが、焼肉店やホルモン焼き店で見つけた際はぜひチャレンジしてみてくださいね♪
また、ホルモンを食べる時はじっくりしっかりと熱を入れて、生焼けのものは食べないように注意しましょう!