トマホークステーキは、その見た目のインパクトから近年日本でも注目を集めるようになりました。骨付きリブアイとして知られ、その名は長い骨がトマホーク(戦斧)に似ていることから由来しています。しかし、トマホークステーキとはどの部位を指すのでしょうか?そして、自宅で美味しく食べるための調理方法についてもご紹介します。
トマホークステーキの部位は?
トマホークステーキは、牛のリブアイ部分を使用しています。リブアイとは、牛の肋骨周りにある肉で、リブロースと呼ばれる部位の一部です。この部位は、適度なサシが入り、柔らかさと旨味が非常にバランスよく含まれているのが特徴です。特に、骨付きで提供されるトマホークステーキは、その骨の存在が肉に独特の風味を与えます。
リブアイ部分は、リブロースの中央部分で、サーロインと肩ロースの間に位置しています。この部位は、運動量が少ないため、筋肉が非常に柔らかく、脂肪の入り方も絶妙です。そのため、ステーキとして調理したときに、ジューシーでリッチな味わいが楽しめます。
トマホークステーキの魅力
トマホークステーキの最大の魅力は、その豪快な見た目とリッチな味わいです。肉の質もさることながら、骨が付いていることで見た目のインパクトが増し、食卓を華やかに演出します。また、骨が付いていることで、焼く際に骨から旨味が染み出し、肉に独特の風味が加わります。
さらに、骨付き肉は加熱時の熱伝導が緩やかになるため、骨に近い部分がゆっくりと均一に加熱されます。このため、骨周りの肉がジューシーに仕上がりやすく、ステーキ全体が絶妙な焼き加減になるのです。
自宅でトマホークステーキを美味しく食べるための調理方法
トマホークステーキを自宅で美味しく調理するためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。以下に、自宅でできるおすすめの調理方法をご紹介します。
- 室温に戻す
トマホークステーキを焼く前に、冷蔵庫から出して室温に戻しましょう。肉が冷たいままだと、中心まで火が通るのに時間がかかり、外側が焼けすぎてしまうことがあります。目安として、焼く前に1時間ほど室温に置いておくと良いでしょう。
- 塩コショウで下味をつける
シンプルに塩とコショウだけで下味をつけるのが基本です。トマホークステーキは肉そのものの旨味が強いため、複雑な味付けは不要です。塩は焼く直前に振るのがポイントです。塩を振るタイミングが早すぎると、肉から水分が出てしまい、ジューシーさが失われることがあります。
- 強火で表面を焼く
まず、フライパンやグリルで強火を使い、表面を焼き固めます。これにより、肉の中の旨味や肉汁が閉じ込められます。片面2〜3分程度ずつ、しっかりと焼き色をつけましょう。このとき、骨の部分も一緒に焼くと、骨から出る旨味が肉に移りやすくなります。
- 低温でじっくりと焼く
表面を焼き固めたら、次にオーブンを使って低温でじっくりと焼き上げます。オーブンの温度は150度程度に設定し、約20〜30分ほど焼きます。肉の中心温度が52度前後(ミディアムレアの場合)になるのを目安にしましょう。
- 休ませる
焼き上がったら、すぐにカットせず、アルミホイルで包んで10分程度休ませます。この工程により、肉汁が全体に行き渡り、カットしたときに肉汁が流れ出にくくなります。休ませることで、肉の旨味が一層引き立ちます。
- カットして盛り付ける
休ませた後、骨に沿って包丁を入れ、肉を骨から外します。その後、食べやすいサイズにスライスして盛り付けます。骨はそのまま添えて、見た目にも豪華な一品として食卓に並べましょう。
おわりに
トマホークステーキは、そのボリューム感と豪快な見た目から、特別な日やおもてなしにぴったりの一品です。しかし、その調理方法は決して難しくありません。今回ご紹介したポイントを押さえることで、自宅でもレストランのような美味しいトマホークステーキを楽しむことができます。ぜひ、次回のディナーに試してみてください。